生理前の黄体期におこる不快な症状がPMS(月経前症候群)です。PMSは整理の始まる3~10日前頃から起こり、生理の開始とともに軽減または消えるのが特徴です。
症状はお腹や乳房の張り・痛みのようなカラダの症状から、イライラや憂うつなど精神的な不調があらわれることもあります。
PMSと比べてより症状が重く、とくに精神的な症状が強いのが、PMDD(月経前深い気分障害)です。PMSに悩む女性の3~5%がPMDDとみられ、強い不安や抑うつ感、怒り、悲しみ、絶望感、緊張感などが現れます。
生理中にあらわれる強い下腹部痛や腰痛などの不快な症状が「月経困難症」です。
生理のある女性の約30%にみられ、子宮内膜で作られる痛みの物質(ブロスタグランジンなど)により子宮が収縮するために腹痛が起きたり、全身に作用して頭痛、吐き気、下痢などの症状が引き起こされます。
子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が原因となっている場合もありますので、症状がひどくなったときはガマンしないで早めに医師に相談しましょう。